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家族と共に、野村動物病院。

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予防・病気の説明

フィラリア、ワクチン、ノミ/ダニなどの予防 や 痒み、外耳炎、口臭などのよく診察する症状を私なりに解説します。

聴診器とねこ

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2|ワクチンについて

ワンちゃんの伝染病について

犬パルボウィルス

 犬パルボウィルス感染症は、血液の混じったひどい下痢と嘔吐を起こします。伝染性が大変強く、死亡率も高いため子犬/老犬で発症すると非常に怖い病気です。当院の近隣ではほとんど発症はありませんが、ペットショップから子犬を飼い始めたり、不特定多数の犬の集まる場所に出かけて感染することがあるようです。
 治療法は対症療法が中心のため、ワクチン接種による予防が大変重要になります。

 
トイレワンチャン
 

犬ジステンパーウィルス

 犬ジステンパーウィルス感染症は、最初は風邪のような症状で高い熱、目ヤニ、くしゃみ、鼻水が出て、元気食欲がなくなります。その後、嘔吐、下痢、ふるえやケイレンなどの神経症状を起こすことが多く、子犬では死亡率も高い伝染病です。
 治療法はありませんが、なんとか助かっても神経症状などの後遺症に悩まされることになります。犬パルボウィルス感染症とともに大変怖い伝染病です。

犬アデノウィルス

 アデノウィルス感染症は、「犬伝染性肝炎」と「犬伝染性喉頭気管炎」の二つのタイプがあります。

犬伝染性肝炎

 犬伝染性肝炎は、文字通り肝炎を主とする症状で、嘔吐や下痢、食欲不振などの症状を引き起こします。また目の角膜が白く濁ることもあるため注意が必要です。子犬では全く症状がなく突然死することもある病気です。

犬伝染性喉頭気管炎

 犬伝染性喉頭気管炎は、発熱、くしゃみ、鼻水、食欲不振の他に短く乾いた咳が続き、喉が腫れる場合もあります。また他のウィルスや細菌による混合感染により肺炎などの呼吸器病を起こし症状が重くなります。

クシャミわんちゃん

犬パラインフルエンザ

 犬パラインフルエンザウィルス感染症は、咳、水様性の鼻水、扁桃炎を起こし、アデノウィルス感染症やその他の細菌感染による二次感染により、症状が重くなります。「ケンネルコフ」とも呼ばれ、多頭飼育やペットショップから子犬を譲り受けた時に時々発症しています。1ヶ月以上長期に咳が続くことがあります。

犬レプトスピラ

 犬レプトスピラ感染症は、腎炎と肝炎を起こします。また人では、ワイル病、レプトスピラ症(秋疫B)の原因菌として人畜共通感染症の一つとなります。ただ、当院の近隣では見つかっていません。(東濃、近畿地方では発症しています)2020年10月に池田町でも発生が確認されました。
 キャンプやワンちゃんと一緒に出かけることが多い場合には、接種をお勧めします。
10種混合ワクチン相当の接種で予防できます。

ネコちゃんの伝染病について

猫ウィルス性鼻気管炎

 猫ヘルペスウィルスにより引き起こされる伝染病です。40度前後の発熱、くしゃみ、咳、多量の鼻水、目ヤニが発症します。くしゃみの飛沫にウィルスが含まれ、呼吸器感染で広がっていきます。また非常に伝染力が強く、網戸越しでもうつることがあります。
 特に子猫には感染しやすく、死亡率の高い伝染病です。

 
鼻炎ねこちゃん

猫カリシウィルス

 猫ウィルス性鼻気管炎と類似のかぜ症状を起こします。進行すると口の中や舌に水疱や潰瘍を作ります。一般的に鼻気管炎より軽い症状ですが、強いウィルスのため、持続的にウィルスを排泄して他の猫への感染源となります。
 混合感染することが多く、この場合は重症化することがあります。

猫パルボウィルス

 猫パルボウィルス感染症は、猫汎白血球減少症(猫伝染性腸炎)と呼ばれています。高熱、嘔吐、下痢を主症状とし、血液中の白血球の数が著しく減少します。
 嘔吐、下痢がひどいため脱水症状を引き起こし、特に子猫では非常に死亡率の高い伝染病です。

猫白血病(FeLV)

 猫白血病ウィルスに感染、発症するとなかなか助けることができません。治療法はなく、発症すると死亡率の高い病気です。最初は発熱と倦怠感ですが、熱が下がると元気を取り戻します。でもまた発熱してきます。繰り返し発熱するため体力が低下して、免疫不全にもなり他の感染症を併発することもあります。
 感染猫の唾液の中にウィルスが多量に含まれているため、仲良し猫同士のグルーミング、餌入れの共有、けんかなどで口、鼻から伝染します。

親子ねこちゃん

猫免疫不全症候群(猫エイズ、FIV)

 猫エイズは猫白血病と同じく、感染/発症するとなかなか助からない伝染病です。ワクチンも開発されましたが、他の猫との接触を断つことが一番の予防になります。猫の頭数密度の高い街中だけではなく、池田山の麓、春日の山でも感染猫を発見しています。池田町の町内全域に広がっていると思います。できる限り室内飼いにしましょう。

ワクチン接種をするときのお願い
接種後1〜2時間は、「アナフィラキシーショック」といって超強力なワクチンアレルギーが出る可能性のある時間帯です。注射をしたらできる限り院内でゆっくりしてもらい、また自宅に帰ってからも観察を欠かさないでください。猫ちゃんは接種後3日間は経過観察をしてください。もし、何かおかしいと思ったら当院へ連絡してください。

ワクチンのQ&A

ワクチンはいつから接種できますか?

IgG抗体は生後1〜2ヶ月齢頃から産生できるようになります。従って、この時期以降にワクチンを接種するのが合理的です。ただ若すぎる段階での接種は、 母親からの移行交代に邪魔をされて効果が半減してしまいます。当院では2ヶ月齢以上から開始し、1ヶ月ごとに合計2回〜3回の接種を推奨しています。
 

狂犬病ワクチンは接種しなければいけないのですか

接種しなければいけません。
狂犬病予防法はこれまで犬だけの対象動物でしたが、最近は狂犬病を人に感染させる恐れが高い動物として、「猫、アライグマ、キツネ、スカンク」が追加指定されています。これらの動物を日本国内で飼育するにあたって接種義務はありませんが、国内に持ち込む場合には法律で定めている要件を満たさなければいけません。

診察時間のご案内

診察時間
8:30〜12:00
17:00〜19:30

当院は、予約診療ではありません。受付順に診察していますが容態の急変によっては順番が前後します。ご容赦ください。
お支払いは、クレジットカード払いにも対応しています。受付または会計時にご相談ください(ただし狂犬病接種の注射代は、クレジット払いができません)。
あらたに、各種QR決済でも支払いもできるようになりました。ご利用の際はスタッフにお声をお掛けください。対応決済は、PayPay、メルペイ、auPay、d払い、楽天Payです。お持ちのスマートフォンにアプリのインストールと設定をお済ませください。

 
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