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予防・病気の説明
フィラリア、ワクチン、ノミ/ダニなどの予防 や 痒み、外耳炎、口臭などのよく診察する症状を私なりに解説します。
7|歯の健康について
歯垢、歯周病、乳歯
歯垢と歯周病について
上は14歳の和犬、通常と紫外線照射の写真です。14歳の高齢ですので茶色に変色した歯石は多少付着していますが、見た目では全体として綺麗です。しかし紫外線を照射すると赤く変色し、歯垢の存在を表しています。
歯石は茶色で目立つため、「歯石が増えた」ということで来院されますが、「歯垢が増えた」ということで来院することはまずありません。歯石と歯垢のどちらが歯茎に与える影響が大きいかといえば、 <歯垢>です。歯垢は生きた細菌の塊であり、活発の活動しています。反対に歯石は歯垢とミネラルが固まったもので、細菌は死んでいます。そのため活発に活動している歯垢の方が歯茎を弱らせ、 歯周病になると顎の骨まで溶かしてしまうのです。
歯周病は、歯がぐらつくとお考えかもしれませんが歯周病菌をはじめとする細菌により歯肉、顎骨が溶かされる病気なのです。溶けてしまった歯肉は元に戻らないため、歯肉は後退したままになります。そのため上の写真のようになってしまうと歯石除去処置だけでは終わらず、抜歯をし歯肉でフラップを作成して大きく欠損した部位を縫合しなければいけません。
そのため 歯垢を落とすことが歯の健康を防ぐ第一線となります。歯石ができてしまっても、その上から歯磨きをすれば歯垢を落とすことができるため、完璧ではありませんが歯茎の状態をよくすることができます。
歯磨きは、はっきり言うと大変だと思います。しかし歯磨きをした良い影響とその甲斐はあります。最初はなかなか上手にできないと思いますが、あきらめずに少しずつ継続しましょう。
乳歯について
乳歯はご存知の通り、永久歯と交代して抜ける歯です。永久歯が少しずつ頭を出し生えてきますが、その生える時期は結構バラバラで日にちがかかります。でも乳歯が抜けるときは2週間ほどで一斉にポロポロ抜ける感じです。ところが他の歯が抜けているのに、写真のように犬歯だけが残ってしまうことがあります。特に小型犬が多いため5ヶ月齢なのに左右の歯の数が違っていたり、とがった歯が多いと思ったら動物病院を受診してください。
上の写真は、チワワで1頭から抜歯した乳歯です。残念ながらこのチワワは、ほとんどの歯が抜けずに2枚歯になっていました。まだ歯並びは問題なかったため、早急に手術の予約を取り、全身麻酔下で抜歯を行いました。
ちなみに 歯科処置は、検査も含めて全身麻酔で行います。人の歯科処置とは違い口を開けてじっとできないのと検査や処置で使用する器具は、刃物のような器具もあり危険もあるため麻酔をかけます。麻酔はどうしてもリスクを伴う処置のため、歯科処置が敬遠される大きな理由です。このリスクを減らすためでも歯磨きや歯磨きガムなどは有効です。
ぜひ歯科ケアを始めましょう。
お口の健康も大事です。
血液検査のオプションとして、簡単ではありますが歯垢、歯周病菌のチェックも行っています。このチェックは、歯茎に「紫外線ライト」を照射し歯垢を赤く変色させて検出したり、「試験紙ペーパー」を歯茎に沿って当てるだけで歯周病菌の感染状況を推測できます。
診察時間のご案内
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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8:30〜12:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
17:00〜19:30 | ○ | ○ | ○ | ー | ○ | ○ | ー |
当院は、予約診療ではありません。受付順に診察していますが容態の急変によっては順番が前後します。ご容赦ください。
お支払いは、クレジットカード払いにも対応しています。受付または会計時にご相談ください(ただし狂犬病接種の注射代は、クレジット払いができません)。
あらたに、各種QR決済でも支払いもできるようになりました。ご利用の際はスタッフにお声をお掛けください。対応決済は、PayPay、メルペイ、auPay、d払い、楽天Payです。お持ちのスマートフォンにアプリのインストールと設定をお済ませください。
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