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予防・病気の説明

フィラリア、ワクチン、ノミ/ダニなどの予防 や 痒み、外耳炎、口臭などのよく診察する症状を私なりに解説します。

聴診器とねこ

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5|消化管内寄生虫について

ジアルジア

ペットショップから受け入れた犬猫に稀ですが認められます。
ジアルジアは、寄生虫の中で「原虫」というグループに属します。人にもうつる可能性のある寄生虫のため、注意が必要です。ただ正常な動物でも確認することがあるようで、体調が悪いときに増殖して下痢などの消化器症状を発症させるとも考えられています。
おおむね駆除は成功しますが、再寄生もあるため生活環境への注意が必要となります。

マンソン裂頭条虫

当院で、一番確認することが多い寄生虫だと思います。 
マンソン裂頭条虫は、必ず「カエル」「ヘビ」を食べないと寄生しません。そのため保護猫や、外につながれている犬で動いているものをすぐに口に入れてしまう子は寄生される可能性があります。寄生虫そのもは哺乳類に寄生することはできますが、「カエル」「ヘビ」を必ず食べないといけないため「猫から猫へ」「猫から人へ」寄生することはありません。
駆除方法は、当院では99%注射を行なっています。経口薬もありますが、投薬量が多いため投薬できない子がいるため注射を行なっています。

瓜実条虫

マンソン裂頭条虫の次に確認多い寄生虫です。
この寄生虫は、「ノミ」から寄生します。瓜実条虫は、便や肛門周囲に米粒のような白いつぶつぶで発見することがあります。便に付着しているこの米粒をよく観察するとムニュムニュ動いていることがあります。これを「片節」と言います
腸管の中ではこの片節は数珠のようにつながっているのですが、一部が切り離されて、便とともに排泄されて増えていきます。
投薬・注射・皮膚滴下で駆除を行うことができ成功しますが、ノミの予防を行わないと寄生を繰り返してしまいます。駆除も重要ですが、ノミダニ駆除剤を正しく使用してノミダニ駆除を行いひいては瓜実条虫の予防を行いましょう。

回虫

最近は、糞便検査で確認することは少なくなりました。その一つとして、犬ではフィラリア駆除薬を使用することで、投薬中は回虫駆除ができるためです。また猫では室内外が増え、子猫の時にしっかり駆除薬を使用すれば再寄生されることが極めて低いためです。

壺型吸虫 

これは、マンソン裂頭条虫症と同じように「 カエル」「ヘビ」から感染(それ以外にヒラマキガイモドキ)します。
駆除を行うことはできますが、「カエル」「ヘビ」を捕食することで再感染を起こすため、これらをよく捕まえてくる場合は定期的な駆除を必要とします。
 

コクシジウム

コクシジウムは、原虫の仲間です。この中で犬猫に寄生する種類は「イソスポラ」と呼ばれています。イソスポラは、犬に寄生するのは犬のみ、猫に寄生するのは猫のみに寄生するため、人に寄生し感染が拡大することはありません。
ただ、コクシジウムは「オーシスト」という状態で便から環境へ排泄されます。このオーシストは環境に非常に強くすぐに死滅することがありません。そのため駆除を行って一時期は駆除が成功しても、再び汚染された環境から寄生されてしまうのです。
 
この他にも多数の寄生虫が存在していますので、「動物を保護する」「ペットショップより招く」など何らかのケースで家に迎え入れた場合は、動物病院のスタッフと相談して適切な駆除・予防を行ってください。

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