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予防・病気の説明
フィラリア、ワクチン、ノミ/ダニなどの予防 や 痒み、外耳炎、口臭などのよく診察する症状を私なりに解説します。
4|マダニについて
マダニは春、秋に注意
上のグラフからでもおわかりのようにダニの被害は春と秋の二波あります。特に池田町は、池田山、揖斐川、粕川、杭瀬川などの堤防があり、その周囲には野生動物であるシカ、キツネ、タヌキなどが集落まで来ることがあります(熊も出ますので注意してください)。そのため犬猫以外の野生動物からダニが運ばれてきます。春、秋は行楽のシーズンであり、過ごしやすいためペットを連れて楽しく遊ぶときは特に注意しましょう。
マダニは、幼ダニ▶︎若ダニ▶︎成ダニと脱皮を繰り返して大きくなります。またそのたびに血を吸っては地上で脱皮を繰り返しています。マダニは、朝夕の時間帯になると草の先に登って動物が通るのを待っています。散歩に草むらに入ると体温や息の二酸化炭素を感知して動物の体につくのです。そしてがっちりした顎で食いつき、吸血します。
重症熱性血小板減少症候群ウィルス(SFTSV)と野生シカ
2013〜2015年にかけて九州から北海道の26自治体で、野生シカがSFTSウィルスを保有しているかどうか検査した。その結果、患者が発生している自治体に限らずSFTSウィルス遺伝子が陽性だった。ただ患者が発生している自治体とシカの感染陽性率には正の相関があることが明らかになった。
ニホンジカの約37%で抗体陽性率ですので、池田山の周辺や揖斐川町の山林ではご注意ください。犬や猫にも今後感染が広がる恐れがあります。マダニの感染が広がらないように駆虫薬を使用してください。
ハジラミ発見
野良猫(?)に久しぶりにシラミが見つかりました。保護された方が抱っこして来院されたのですが、その服に目で確認できるほどの数の虫が動いていました。セロテープにくっつけて顕微鏡で覗いてみると・・・
皮膚症状が強い場合は、毛刈りをし、シャンプーをすると早く症状の改善が認められます。またハジラミは、ノミ・ダニ駆虫薬(当院ではフロントラインプラス)で駆除することができるため、動物病院に相談すればすぐに対処してもらえます。シラミは宿主特異性(猫ジラミは猫に寄生しやすく、他の動物には寄生しないこと)が強いため、人や他のペットの影響が少ないと思われます。
診察ではいつもノミ・ダニには気をつけていますが、シラミは久しぶりなため飼い主さんに指摘されなければ見逃すところでした。
マダニの駆虫薬について
マダニの駆虫薬は、皮膚につける(スポットタイプ)薬と経口薬の2種類あります。
スポットタイプは、マダニ以外にノミ、ミミヒゼンダニ、消化管内寄生虫(回虫、鉤虫、鞭虫など)、糸状虫(フィラリア)を駆除できる薬が開発されています。薬の組み合わせにより駆除できる寄生虫の種類も違うため、飼育環境やペットの寄生状況により相談しながらどの駆除薬を使用するか決定します。
経口薬タイプは、通常ノミとマダニ駆除薬の組み合わせとなります。
ここ数年は経口薬が新しく開発され、スポットタイプより効能が早く、血液中に薬が分布されるため足先、鼻先や耳先などの先にもきちんと薬が効きます。草むら、河原、山などに遊びに行く場合は特に利便性があります。また、投薬後すぐにシャンプーや、水浴びをしても効果には全く影響がありません。薬の種類にもよりますが、通常一ヶ月に一回再投与します。
猫の飲み薬もありますが、相談してから処方しています。スポットタイプより経口薬をご希望の方はスタッフにご相談ください。
診察時間のご案内
診察時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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8:30〜12:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
17:00〜19:30 | ○ | ○ | ○ | ー | ○ | ○ | ー |
当院は、予約診療ではありません。受付順に診察していますが容態の急変によっては順番が前後します。ご容赦ください。
お支払いは、クレジットカード払いにも対応しています。受付または会計時にご相談ください(ただし狂犬病接種の注射代は、クレジット払いができません)。
あらたに、各種QR決済でも支払いもできるようになりました。ご利用の際はスタッフにお声をお掛けください。対応決済は、PayPay、メルペイ、auPay、d払い、楽天Payです。お持ちのスマートフォンにアプリのインストールと設定をお済ませください。
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